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Last updated on 2004/06/27
(Y/M/D).
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趣旨
特定領域の先行研究文献を@検索・収拾し、Aその概要を系統的に整理し、B自分のことばで概観論文としてまとめあげる経験を通じて、
- 研究者・高度専門職業人としての専門知識の有機的なネットワークを築き
- 学術論文における論理展開の様式に慣れるとともに
- 今後の自らの研究において妥当なテーマを選択するための基盤とする
ことを目指します。
対象者
M1を主たる対象とします。余裕があれば、学部生・研究生・科目等履修生も受け入れる場合があります。(年度内に修論提出を予定しているM2は、原則として受け入れません。)
参加資格
- 文献検索方法・実証研究の分析枠組み・学術論文の基本構造と書式などに関する基本的な知識を有する。
より具体的には、
- 「応用日本言語学研究法実習・基礎論」を履修済みであるか、同等以上の知識技能を有すること。
- 執筆領域における広い専門的知識を有する。
より具体的には、
- 専攻分野の学部レベルの概論授業(第二言語習得論専攻の場合は、「第二言語習得特殊講義」)を履修済みであるか、同等以上の専門知識を有すること。
- 専攻分野の大学院初級レベルの授業(第二言語習得論専攻の場合は、「言語分析学特論」)を履修済みであるか、同等以上の専門知識を有すること。
内容・達成目標
「レビュー論文執筆企画書」を完成し、論文の執筆がはじめられる状態にまで到達することを目標とします。
注意
このチュートリアルは企画書を完成するところまでを達成目標とします。企画書完成以降、それにしたがってレビュー論文を執筆するのは各自の責任でおこなうものとします。書き上げた草稿に対し専門的視点からのアドバイスが欲しい場合は、
などして、適切なフィードバックをくれる相手を探してください。
参加者の責任
- 「レビュー論文の書き方・超序論」を熟読し、その趣旨を理解する。
- 上記のHPの指示にしたがい企画書をしめきり日までに書き上げ、他の参加者に送付する。
- 検討会当日までに全参加者の企画書草案に目を通し、検討会での議論に積極的に参加する。
- 検討会では、発表者は最初に自分のレビューの趣旨を5分以内で口頭説明する。(プロジェクター等が必要なら自分で準備。)
- 検討会でのフィードバックをもとに企画書を書き直し、再提出する。(第二稿では、「前稿からの主な変更箇所」を箇条書き形式で明記のこと。)
- 教室予約・時間管理などの運営実務は、参加学生の責任でおこなうものとする。
スケジュール
- 六月中旬:「重要文献50選」提出しめきり【「研究法実習」課題】
- 七月下旬:チュートリアル参加申し込みしめきり
- 八月上旬:先行研究整理表提出しめきり【「研究法実習」課題】
- 八月中旬:第1回企画書検討会 ←事前に企画案を配布
- 一週間以内に、自分の発表に関する議事録を提出する。
- ダメ出しが出れば、企画書を書き直して提出する。/ 一回でOKが出れば、レビューの執筆をはじめる。
- 九月上旬:第2回企画書検討会 ←事前に企画案を配布
- 一週間以内に、自分の発表に関する議事録を提出する。
- ダメ出しが出れば、企画書を書き直して提出する。/ OKが出れば、レビューの執筆をはじめる。
つっこみどころ
検討会でよく交わされる質疑の代表例をいくつか挙げておきます。これらの質問には答えられるようあらかじめ準備してから検討会に臨んでください。
- 「なぜこのトピックに関するレビューを書く必要性があるのか?(日本語教育/第二言語習得研究…にとってどういう意味・貢献があるのか?)」
- 「なぜこの章をこの位置に置くのか?(もっと前、あるいはもっと後の方がわかりやすくはないか?)」
- 「この範囲でレビューを書くのに充分な文献が集まるのか?/文献数が多すぎないか?」
- 「A説とB説は対立関係にある(相容れない)のか、それとも相補的か?」
- 「A、B、C…のカテゴリーは相互排他的なものか、それとも重複可能か?」
Q&A
- Q:なぜ、修論を書き始める前に先行研究のレビューが必要なのか?
A:「この分野にはどういう論題や研究方法論があるのか?」「これまでに何がわかっているのか?」「未解決・未開拓の論題は何か?」を把握していないと、研究に価する研究テーマやリサーチクエスチョンの設定が難しいからです。
- Q:なぜ、文献を「読む」のにとどまらず、レビューを「書く」必要があるのか?
A:書くことを意識しながら読むことが、知識の有機的なネットワークを築くのに効果があるからです。さらに端的にいえば、レビュー執筆に挑むことで「自分は何がわかっていないのか」がいやでもはっきりします。また、いずれ修士論文の「先行研究」の章を書く時にも、その叩き台となるレビュー草稿が手元にあるのとないのとでは作業効率が大きく違います。
- Q:なぜ、企画を重視するのか?
A:過去四年間の経験に照らして、レビューの範囲や分析の枠組みといった企画(骨組み)をしっかり練らずに漫然と筆を起こしても良質のレビューは書けないことがわかっているからです。現に、長文のレビューを子細に検討した挙げ句、基本的な構成(章立て)に問題があることが判明した、というような経験を何度もしています。そのため、最初からそういった基本構成に的を絞って充分に練り上げる必要を痛感したのです。
- Q:なぜ、個別の相談ではなくグループによるチュートリアルを開くのか?
A:文献の探し方や章立てなどのノウハウは、たとえ領域・テーマが違っても共通する部分がかなりあります。また、他の発表者の企画を批判的に検討する過程で、自分自身の企画への示唆が得られることもよくあります。
- Q:企画書が完成するまで、レビューを書き始めてはいけないのか?
A:文章執筆のスタイルは人それぞれです。人によっては「書きながら構成を考える」といいアイデアが浮かぶということも、あるいはあるかもしれません。そういう方には、「まず書き始めてみる」というやり方を一概に禁止はしません。その過程を通じて、次第に洗練された枠組みができあがってくる場合もあるでしょう。ただし、検討会でとりあげるのはそのエッセンスを集約して文書化した企画書に限定します。(企画書検討会に草稿を持ち込んで「これを読んでコメントしてください」というような要求には一切応じられません。)
- Q:なぜ、書き上げたレビュー原稿を検討会で扱わないのか?
A:第一に、専門的な論述に対する批評コメントはそれぞれの分野の専門家から得ることが好ましく、今回のように参加者の興味関心が多岐に渡る検討会は適切な場ではないからです。第二に、「素人が読んでわかりやすいか」に的を絞ってフィードバックを得るためには少人数によるピアレビューなどが効率的であり、検討会の場で行うのが必ずしも双方にとって有効な時間の使い方とは思われないからです。
- Q:なぜ、対象者をM1までに絞るのか?
A:、 修論の準備として本格的な文献調査をはじめるのは
「M2では遅すぎる」 から。
これにつきます。
- Q:M1以下のためのレビューチュートリアルは、博士後期課程の学生のレビュー執筆とどこが違うのか?
A:たとえば第二言語習得論演習(「習得MDゼミ」)では、博士後期課程の学生が書いたレビュー論文草稿を詳細に検討します。そこでとりあげるのは、近い将来専門文献として投稿・出版されることを想定した高水準なものです。
修士課程の段階ではそこまで高度な水準は要求せず、ひとまず自分なりの系統的なまとめをすることで第一関門突破とみなします。(もちろん、たとえ修士課程や学部課程の学生あるいは未入学者でも、結果として良質のレビューを書き上げることができればそれを公表することに何の問題もありません。)
- Q:レビューを書かないと博士後期課程に進めないのか?
A:過去二年間(2003〜2004年度入学)の後期課程進学者の実績をみると、「第二言語習得論演習」担当講師が主査を務めている学生は全員M1の間にレビュー執筆にとりかかっています。それ以外のDゼミは、それぞれ事情が異なります。
- Q:検討会に出席すると履修単位が出るのか?
A:出ません。大学のカリキュラムの一環をなすものではなく、全くの任意活動です。
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